セブ島無一文の旅、7日目。
日本でなんとなく過ごす1週間と、先週からの1週間が同じ時間だとは思えないくらい刺激的な時間軸の中にいます。
前日の様子はこちら↓
海外に行くと必ずやる美容師の仕事道具の市場調査。
過去のレポート
【海外美容問屋レポinタイ】
【海外美容問屋レポin台湾】
そして今回も発見しました問屋さん!!
目次
- セブ市の美容問屋を発見
- シャンプー台2万円
- WELLA、それは幻。
- Vidal Sassoon、それはソッサオン
- カラー剤は珍品宝庫
- 買ってみた
- セブ島のヘアサロン事情
- 理容室を覗いてみた
- 美容室を覗いてみた
- フィリピン人の一般的な髪型
- ヘアーから読み取る生活感
- ソープランドでヘアカット
セブ市の美容問屋を発見
↑このへんにあります。
セブシティではダウンタウンに位置し、コロンという名のエリア。モールに比べたら破格の値段で買い物ができる上野のようなショッピングエリアですが、お世辞にも治安のいい場所ではないので、筋肉質の男性ですら夕方以降はうろうろしない方が賢明です。
そして、この美容問屋の店内には数々の衝撃が待っていました。
シャンプー台2万円
シャンプー台は日本の50〜90%Offくらいの価格。設置費とかは知らないけど、物だけで言えば爆安です。
WELLA、それは幻。
薬品はどのようなブランドを取り扱っているのでしょうか。製品の並ぶ棚を見るとそこには誰もが知っている有名ブランドWELLA!
家電業界でいう所のApple的な存在と言っても過言ではないでしょう。
風になびく髪のロゴが印象的です。
しかし、僕が目にしたものは・・・
何かが違う。「WEFL」?? これじゃない。
Vidal Sassoon、それはソッサオン
これぞ有名ブランドVidal Sassoon!もともとは伝説のヘアドレッサーといて世界に名を馳せ、そのキャリアは映画化されるほどに。自身の名を他社に売却し、製品ブランドとしてさらに世界に名を轟かせました。
しかし、僕が目にしたものは・・・
\ソッサオン/
カラー剤は珍品宝庫
続いてカラー剤。日本で販売されているブランドの製品は一つもありませんでした。見たことのない製品に興味津々です。これらは全てフィリピンの国産品なのでしょうか?
2液は在庫がロレアルの12%一択とはどういうことでしょう。なかなかワイルドです。12%という数値は日本の法律だと完全にアウトな劇薬です。
縮毛矯正剤はシュワルツコフ。本当にシュワルツコフなのかは不明。。。
日本の3倍くらい値段します。輸入品は関税がすごく高いそうなので、高価なところから察するに、もしかしたらモノホンのシュワルツコフなのかも知れません。
買ってみた
1本70円ほどでした。日本の焼き鳥と同レベルです。
明日着る服が無いのになけなしのお金でカラー剤を買う→バックパックの半分が埋まる→少し後悔する
バックパックのキャパシティーとしては、もともとスカスカだったので、ちょうどよくなりました。
もともとミニマリスト的な発想はあり、修学旅行の沖縄もみんなスーツケース転がす中1人だけリュック1つだった過去もあります。
『荷物少ない=かっこいい』そんな思いでいっぱいです。
前述の通りこの問屋さんは観光客があまり足を踏み入れないような雑多としたエリアにあります。
ここ一帯ブランド品の偽物だらけなのですが、偽物時計屋さんの裏に時計工事があるんですって。まるでベーカリー。
そこで売られているロレックスは出来たてホヤホヤの、世界で一番新鮮なロレックスだとか。
やかましいわ。
セブ島のヘアサロン事情
材料の次はセブ島のヘアサロンについて。美容室は日系の美容室が1軒
カット料金は日本円にして1100ペソ(約3000円)と、日本では格安の部類ですがセブ島ではダントツに高額です。
日本人のカットがフィリピン人のカットの10倍〜50倍の値段がするのは、100倍〜200倍の投資と努力と経験の賜物だと思います。
韓国資本のサロンはそこら中にあり、だいたいカット500ペソ(¥1350)くらい。
これは日本以外だいたいそうだと思うのですが、フィリピンのサロンも理容室と美容室がはっきり分かれています。正確には男女の行き先が男湯女湯並みに分かれていると例えられるくらいです。
理容室を覗いてみた
ここは大通りから一本入ったところにある街の理容室。カット料金は30ペソ(約¥81)。
2畳くらいのスペースで全仕事をこなしています。こういうのは勉強になります。無駄のなさ、シンプルさ、ごちゃごちゃした都会には欠如した感覚です。
刈り上げスタイルは日本の変な床屋よりかは数倍のクオリティ。ハサミ持ってるのかな?ってくらいバリカン持ってるのしか見ません。バリカンのプロみたいなものなので、バリカンさばきは実に見事なものです。
美容師の僕からしたらこういったバーバーのテクニックは普段あまり見ることがないのでこれもまた勉強になります。
美容室を覗いてみた
宿泊先のゲストハウスの近所の美容室。ふと中を覗くとロングヘアーをレザーでバシバシ削いでました。その動きには規則性もアーティスティックも感じられません。絶対偶然なんですけど、理容室と同様に、ここでもハサミを見ることはありませんでした。
ぼくが最近髪を切ったフィリピン人の髪型はロングにおいてだいたい左右の長さが10〜20cmくらい違ったり、
毛先バツッとなってたり。なんかそんな人が多く感じました。ハサミの質の違いでしょうかね。
しかしながら、ぼくが出会ったフィリピン人は誰もそんな事気にしていません。たしかに、「なんでそんなこと気にしなきゃいけないの?」って言われたら納得します。こういった異文化もまた勉強になります。
フィリピン人の一般的な髪型
事前に出会い系アプリで調査して(ローカルを知るにはこれが一番)ストレートのロングレイヤーがほとんどだと思ったら実際その通りでした。
事前情報によるとローカルの間では『ショートヘア=レズビアン』だそうです。
僕があっちこっちでヘアカットをする中で、顎くらいの長さにバッサリ切る人も意外にいたので、『ショートヘア=レズビアン』って言っても、そこで言う『ショートヘア』は男性くらいのベリーショートの事なのかな?って思いました。
または『ショートヘア=レズビアン』は古い考えで、近年は一歩踏み込んでショートヘアという女性らしさに注目されているとか。
あくまでも外国人の主観的な予想でしかありませんが・・・
ヘアーから読み取る生活感
日本でも同じですが、髪を見れば『どれくらいお金かけてるか』『どれだけ髪に気を回しているか』は、おおよそわかります。目の利く理美容師さんなんかはその人の性格まで読み取れるかもしれません。
カットが¥3000か¥6000かなんてわかりませんが、これはもっと極端な話ですね。
日系の美容室に通うフィリピン人はすぐにわかります。もともと素材の整ったフィリピン人。ボディスタイル(骨格)もいいし、髪質もハリがあり強めなので、まともに扱うととても美しくなります。
なのでなおさら、お金に余裕がある人は見た目に反映されやすいと思うのです。
髪以外の視点から見て同じような事柄だと、スマホを持ってるフィリピン人はそこそこの所得がある人。基本的にガラケーか、そもそも端末を持ってないか、そんな感じです。
ちなみに全員じゃないと思いますがフィリピン人はほとんどドライヤーを使いません。一般的にあまり習慣化されていないだけか、はたまた外が暑くてすぐ乾くから不要だという認識なのか・・・
その影響からか、ヘアカラーをしている人は髪質がなかなか大変なことになっています。
そんなわけで職業目線でフィリピンを観察してみました。
そして本日のお仕事場は
ソープランドでヘアカット
ソープランドのミーティングルームでの開催です。
表向きには『スパ &サウナ』としていて、そんなにピンクな雰囲気は感じません。
入浴・サウナ・マッサージ・スペシャルマッサージで2500ペソだそうです。
ゴールデンピークホテルの向かいの並びにあります。セブ島にご旅行の際は是非お立ち寄りください。
普通の銭湯としても利用できます(入浴とサウナ300ペソ)
ここsakura Spa&Saunaは韓国人経営のお店で、ぼくはここで韓国人の明らかにコワイおじ様たちを主にカットして来ました。オーナーと、その取り巻きさんたちです。現地でお世話になっているおじさんに韓国語喋れるというと、ここを紹介してくれました。
女の子がカット中に離席してスペシャルマッサージに行くなんてことは僕の美容師人生で後にも先にもこの日が最後でしょう・・・