喫煙社会はいま、激動の時を迎えています。
JTによる2017年全国たばこ喫煙者率調査によると人口に対する男性喫煙率は28.2%、女性喫煙者率は9.0%と発表されており、前年比にして男性は1.5%減、女性は0.7%と明確に「現象傾向にある」と言えるでしょう。
喫煙者率から全国の喫煙人口を推計すると、その減傾向がいかに激しいことか伺えます。
男性72万人減、女性37万人減、合計109万人が喫煙者ではなくなりました。
近年、路上喫煙防止に都市部の駅前には喫煙所が設置されましたが、その喫煙所すら駅前から姿を消し始め、飲食店では分煙、禁煙の風潮が加速し、厚生労働相も受動喫煙防止に向けた法改正に取り組んでいます。
「百害あって一利なし」
そう教えられて育った僕ですが、いまや喫煙者のひとり。
このような社会背景のだからこそ、喫煙者は本当に一利も得れないのか不思議に思い、とある実験を行いました。
もらいタバコで生活したら世界は平和になるのではないか
実験の内容は見出しの通りですが、イメージする平和への導線は以下のよう。
- 知らない人からタバコをもらう
- タバコをきっかけにタバコをくれた人と話す
- タバコ無しには出会えなかった縁ができる
- 2日でタバコ1箱消費計算による浮いたお金を面白い人に支援する
テキストを並べてまピンと来る人は少ないと思うので、上記の導線を軸とした実験活動の一部をご覧ください。
バーカウンターのお隣さん
飲み屋で隣の席に居合わせた今泉さんと初めまして。遠慮せずたくさん頂いた上にたくさんご馳走になりました。翌日髪切りに来店してくれたり、タバコをきっかけに気に入ってもらってとても良い出会いとなりました。
今泉さん、ありがとうございました!!
家入一真さん
AbemaTVで「ジョーに勝ったら1万円」企画の挑戦者でもある前田さん主催のフレンドファンディングアプリ『Polca』のミーティング。
polcaの使い方を初心者にもわかりやすく、ヘビーユーザーが解説する – HIMAZINE
運営会社CAMPFIREの代表、家入一真さんも参加されていて…
「灰皿あるやん」
Photo by TAKUMI YANO
頂きました。
家入さんみたいな俗に言う「すごい人」からは特に顔と名前覚えたら嬉しいと言う承認欲求があるので、いきなりタバコもらいに来るようなヤツがいたら多少なり覚えてもらえる可能性あがると思うのでそれもまた副産物◎
フランス人観光客
渋谷駅前の喫煙所にいたフランスからの観光客さん。
ちゃっかり一人一本頂きました。一本当たり喫煙時間5分だとしたら要するに15分も話していたわけで、このもらいタバコが生みなす効果を語ると、大変気にいって頂けたのです。
後日ホームタウン高円寺に遊びに来てくれ、知り合いの店をハシゴ酒しまくり最終的にぼくは戦線離脱。紹介した友達同士で朝までカラオケに行ってたそうです。
翌日メッセージで、「渋谷と新宿で毎晩朝まで遊んでて飽きていたけど昨夜はすごく刺激的だった!本当に感謝してる!パリに来たらたくさん友達紹介するよ!家にも泊りに来な!」と、とても喜んでくれました。
たった一本(欲張って3本だけど)のタバコからフランスの友達が出来て、ぼくの友達も友達が増え、彼らも友達が増え、パリに泊まれる家が出来ました。
そしてまたパリに行ったら彼らの友達にもらいタバコをしようと思います。
他にもたくさんもらいましたがキリがないので割合…
野村さん、ゲノムさん、なりさん、ダイキさん、マスピさん、田原さんetc…ありがとうございました!!
浮いたお金を面白い人に支援
近年、個人が容易にファンディング(資金調達)を始められるツールが数多くリリースされ、面白い活動家には支援金が集まりやすいシステムになっています。
例えばCointipに登録してTwitterで[@cointip_jp tip @送金先ID 0.1]とツイートすると、送金先のTwitterアカウントに0.1mBTC(ミリビットコイン)を投げ銭することが出来たり、
クラウドファンディングやフレンドファンディングで支援することも出来ます。
もらいタバコで¥2000分くらい浮いたかなぁーと思ったとき、ちょうど出番がやってきました。
2017年9月5日
今日は真剣なお話を9月3日早朝にパラワン島のバジャウ族で、大規模な火事がありました。
バジャウ族の家は伝統的な作りの為、延焼が激しく、村全体を焼き尽くしたようです。そのパラワン島のバジャウ族の村では、シャイマのお姉ちゃん家族も住んでいて、着の身着のまま海へ飛び込み炎から逃げたそうです。
政府からの食事の支援などはありますが、自立した生活となるとかなり時間がかかると思われます。
そこでお願いがあります。
polcaにて支援を募っております。
https://polca.jp/projects/tQUpZjdmcap
もしよかったら、ご支援ください。また、タッチャンからは直接ヒロムに”支援に使って欲しい”と1000ペソいただきました。
いつもタッチャンのこといじっているのにありがとうどうかご支援宜しくお願いします。
以上、居候、スクワッターおじさんことLeoでした。
ぼくは以前、セブ島のバジャウ族の村に行ったことがあって、その村に住む友人ヒロムの奥さん『シャイマ』のお姉さん家族が住んでいるパラワン島のバジャウ族の村が全焼。
村ひとつが焼けて無くなるなんて、まあそれは一大事です。あなたの住んでいる街が1日にして焼けて消えたらどんな気持ちでしょう。
セブ島なのにリゾート感なし!生涯、海の上で生活する「バジャウ族」の村に行ってみた | TABIPPO.NET [タビッポ]
と、言うことで浮いたお金は全部シャイマの姉家族への支援金に投じました。
もともと消費しているはずだったお金だからこっちとしても実質負担額ゼロですし、喫煙者の半分はもらいタバコして浮いたお金をどっかに投じればいいと思います。
喫煙者の半分ですよ、喫煙者全員もらいタバコしたらもらう相手がいなくなりますから!
最後に
Photo by actiongroupmacau
もらいタバコをした結果、ビールたくさん奢ってもらったり、髪切りに来てくれたり、有名な人に覚えてもらえたり、フランス人の友達が出来たり、パリに泊めてもらえる宿が出来たり、プチトマトもらったり、被災した友達の家族に支援金を送れたり…
ぼくは肺を汚して病気リスクがちょっとやそっと高まっても、もらいタバコが全ての人に有益すぎて非の打ち所がありませんでした。
身体面では百害あって一利も無し。個人的には不健康で一害、価値として百利あった実験活動でした。
視点によってタバコは「5人に1人の確率で共通項となる嗜好品」その特性はとてもオイシイことで、マナーを守って特性を活かせば、嫌われ者のタバコだってこんなにも活躍することができるんです。
そうやって、毎日をクリエイティブに過ごしていきたいものです。