どこかで見たことあるタイトルかもしれません。
知っているひとは知っているでしょう。ヘアスタイリストとしてもブロガーとしても有名な木村直人さんのブログnaotokimura.tokyoの人気記事です。パロディーするわけでもないのですが、是非合わせて読んで頂きたいのでリンクします。
舞台はフィリピン=セブ島
いつもながら路上で髪切ってたんですよね。
セブ島でストリートカット!初の旅人美容師2人体制 – HIMAZINE
みんなの笑顔を見ると、つい僕自身も髪切りたくなっちゃいまして…ハサミもバリカンも持っている日本人美容師が隣にいるにもかかわらず、足先は未知なる世界へ向くのでした。
未知なる世界とは一体…
そう、それは街の床屋
たどり着いたのはここ。ゴロルドヘアーワークス。
圧倒的なローカル臭、危険なニオイがプンプンしていたので「ここだー!」と思い、突撃しました。ぼくはただ、髪を切りたいのです。
受付などは無く、席に直行。古いけどお世辞にもヴィンテージとは言えないカット椅子、怪しい黄色をした壁、店内にシャンプー台は無く、エアコンや扇風機も無いので異様な熱気に包まれています。
カウンセリング
EXILE系の担当者が現れました。英語のなまりが激しすぎて名前すら聞き取れませんでしたが、EXILEのATSUSHIに似ているので、以下『アツシ』でお送りします。
アツシに「TOPは伸ばしていきたいので横と後ろを刈り上げるだけ」と伝え、滑り出しは順調。上の髪を除けているので上手く伝わったみたいです。あとはバリカンで刈るだけなので正直、美容師ではない人にやってもらってもどうにかなるレベルです。
それにしてもこの床屋は暑い・・・
カット開始
理想:髪を切ってもらいながら他愛も無い世間話に花を咲かせながら優雅なひと時
現実:たまにウィスキーボトルを口にするアツシに求婚されながら様々な恐怖に怯えるひと時
「酒飲んでるんじゃないよーーー!!!水じゃねーのかよーーーー!!!」
「口説いてくるんじゃないよーーー!!!そっちの人じゃないよーー!!!」
バリカンは途中でしょっちゅう停止するし、すきバサミは白菜の芯の周りでも切っているかのような『ジャキッジャキッ』という音。刃物の切れ味がダイソーのハサミ以下です。
人間って他人の悪いところばかり目について、良いところには鈍感な生き物ですが、このカット工程においては技術面を度外視しても悪いところしかありませんでし。最高にカオス。
切らないでと言ったところもしっかり切ったり、左から右に流すと言っても必ずリーゼントにしてきたり、頭と肩のマッサージは異常に上手かったり、日本の美容師の賃金事情等の真面目な話も2秒くらいしたり、なんか色々なことがありましたが、気づいたら60分経っていました。オーナーの女性も裏から現れて外国人の来客を珍しそうに見てます。
スタイルとしてはかなりまともではないでしょうか。坊主にされても文句は言わない覚悟があったからか、期待値が低かったからか、やたら満足度は高かったです。
これでお値段30ペソ=約108円
1000円カットに勝る最強のコストパフォーマンスですが、60分かかったというところが惜しい…暑すぎた。
海外旅行の際は是非現地の理美容室に足を運んでみてください。
固定概念をぶっ壊してくれますよ!