前回は１万人規模の盆踊りに参加できて、貴重な体験になりました。まさかその盆踊り祭りの最中に、空港ロビーでぼくの名前が呼ばれていただなんて、思いもしませんでした。
空港職員「お前の乗る飛行機、昨日飛んだよ」
ハニカミスマイルでそう告げられたぼく。パードゥンですよパードゥン。
『旅する美容師a.k.aハプニング多め』と名高きぼくは、なんとフライト時間に24時間遅刻だそうです。
セブ島5日間の旅は実は4日間の旅だったようですね。ハハハ
状況整理！
残り現金は出国税分に取っておいた1000ペソ(¥2700)
クレジットカード無し
デビットカード有り
デビットカードの口座残高¥780
（海外行くときはもっと預金しておこう）
航空券 is 買えない。
しかし、ここで悩むような小さい男ではありません。
立派なイチモツ付いた男なのです。男は戦うのです！古来よりの戦士なのです！
残された１枚の1000ペソ札
一文無しになったわけではありません。手元には1000ペソ札(約¥2700)が1枚あるのです。
これで市内まではタクシーで戻れるし(300ペソ)、なんなら昨日まで泊まっていたゲストハウスにも泊まれます(450ペソ)。
しかしその場合、安定した生活の期限は24時間。ゲストハウスをチェックアウトした時点で野に放たれた動物。無一文のサバイバル生活なのです。
いろいろと策を練ったり、いっそ近隣の島でサバイバル生活しようとか変なことを考えつつウロウロしていると、
カジノ・・・だと？
なんでこんなところにカジノが、空港の目の前にカジノがあるなんて運命としか思えません。たしかに空港付近にカジノがあるとは聞いてはいたけれど、まさか空港から徒歩30秒とは・・・カジノがぼくを呼んでいる。
1000ペソ札握りしめて、いざ！
初めてのスロット
ルーレットは携帯ゲームでやったことがありますが、どうやらここにはスロットしかない様子。早朝なので時間帯的にルーレットは閉まっているようです。
日本でもスロットはしたことがありません、カジノも完全なる初心者です。
もちろん日本語で説明書きがあるわけもなく、プレイ方法不明のまま未知の世界にダイブします。
ぼくの最後の砦となる1000ペソ札。スロット台に吸い込まれていく様子はスローモーションのようでした。ディスプレイに表示された『1000』の数字。ぼくはこれを何倍にも増やすことが宿命なのです。
よくわからないまま、とりあえずボタン押します。
10個くらいボタンがあってよくわからないけどリズミカルに押します。
ヘアカットにおいては腰の位置と肘の角度とリズム感はとっても大事なので、スロットにおいても姿勢を決め込んでリズミカルにボタンを押します！！！
すると、なんとなんと！！！
『1000』と表示された数字がリズミカルに減っていではありませんか！！
それも、かなり速い！！！
そんな調子で10分経過
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地球の歩きかた
お財布すっからかんですよ。
なんか気持ちがすっきりしたので謎のルンルン気分で市内まで20km歩きます。空港から市内まで歩いた人は過去にいないと思いましたが、２ヶ月前に空港から市内まで歩いた人がいました。ぼくです。
まさか２度も歩くことになるとは・・・
この時点で時刻は朝8時。
灼熱の太陽に応援され、バッグに詰めた3kgのマンゴーの重さを後悔しつつ道を進みます。
口座残高の変化
ゲストハウスの受付のオカマちゃんの髪を切って機嫌を取り、宿泊費を後払いにさせてもらいました。
昼寝のつもりが、起きたら夜。
寝不足もだいぶ解消され、ようやく冷静を取り戻した無一文の旅人
残高が¥780というカオスなデビットカードを再度確認すると・・・
XX0000円！！！
あああああああ！今日入金日だった！！！
普段、振込先に使っていない口座ですが、すごくたまたま報酬の振込先に指定していたのです。
誰もがぼくのこれからのサバイバル生活を楽しみにしていたでしょう。
そんな楽しみにしている世界中のお友達の期待を裏切るかのように、
助かっちゃいました☆
すぐさま2日後の航空券を購入し、最速で飲みに行きます。
最後まで髪を切ろう
最終日は意外に予約が入り、色々な所でカット。
野犬に追われ蚊に刺されながらのReinaカット。
カット代としてカラー剤もらったので自分を黒染め。
SNSで知って2ヶ月前にも自宅に出張させてもらったAmiさん。
マクタンのキン肉マンBilly
ただの酒豪Yu-ki
海外で髪切るのも外で切るのも上裸の人に切ってもらうのも初めてだそう。
(暑いからしょうがない)
待ち合わせも無しに、初めましての人もお久しぶりですの人も偶然集合した皆さんです。
ケイゴは今日もテキーラ
13時フライトなのに元気に朝8時まで飲んでて、また飛行機に乗り遅れるところでした。すごくギリギリセーフ。
空港へのリベンジ
3日間大事に持ち歩いた大量のマンゴーが没収されました。涙
飛行機内に生物の持ち込みは禁止されているそうです。
この青いシャツの女性に取り上げられました。お世話になったフルーツ屋さんから買ったマンゴー。絶対に取り返します。
ぼく「この香水とマンゴー交換しよ♡」
青シャツ「いいの！？」
ぼく「ええよ」
喜んで交換してくれました。いい国です。
マンゴー取り返せてよかった！
搭乗口にて
飛行機までの待ち時間、搭乗口には昨日一緒に飲んでいたリョウタさん。たまたま同じ帰国便だったようです。家の最寄駅も高円寺だとか。ぼくも高円寺・・・
相変わらず「世界は狭い！」と、再確認した瞬間でした。
今回こそ普通に旅行するつもりだったけど、全然そういうの求めていないのに、やはり波乱万丈でした。
セブ島来て海に行かない旅行者はなかなかいないと思います。次回は10/24に航空券を取っているので、そろそろ海に行きたいです。