おじさんたちと旅行に行く企画『オジイク』の後編です。
前回はサムイ島でのリゾートライフをお送りしました。
宿泊費は出国前から支払っていたので問題ありませんでしたが、なんせリゾート地がゆえに物価が高いです。物価がどのこうの以前にサムイ島に上陸した時点で無一文なので、プロの酔っ払いケイゴにお金を借り続ける日々でした。セブ島無一文の旅でもだいぶご馳走になりましたが、ここにきてさらに恩を積み重ねています。この恩は帰国後に無限テキーラにてお返ししたいと思います。
借りたお金は年明けまでに返せるのかも注目です。
いざ世界屈指のパーティーアイランド、パンガン島へ
海外渡航中に雨に降られたことのない最強の晴れ男の僕ですが、さすがに今回の東南アジア一周では雨に濡れることが度々。とは言えども香港以来の2回目の雨であいにくの天気でした。大事な時に止むことは信じていましたが・・・
パンガン島上陸
サムイ島北東部のビッグブッダ港から公営フェリーでおよそ45分。料金は片道200バーツ(約700円)でした。スーパーハイシーズンなこともあってツアー会社所有のスピードボートで行くと5倍くらいの値段がするので要注意。早いといっても20分くらいです。
スーパーハイシーズンと言えば、バンガン島の全宿泊施設は半年前の6月の時点で年末の満室率90%以上。なので隣の島、サムイ島に宿を取っていたのです。お分かりでしょうか、満室率から見るパンガン島New Year Partyの異常性。普段、満月の夜に行われるフルムーンパーティーですら直径バイクで30分の何もない小さな島に1万人が訪れるのに対して年末は3万人が訪れるのです。
しかも2015年の年末に関しては、クリスマスと満月の日が被る38年だか31だかに1度のクリスマスフルムーンパーティー。そこからNew Year Partyに突入し、さらには年明けの1月3日には半月の夜に開催されるハーフムーンパーティーがあります。
世界中のパーティーピーポーがこれを黙って見過ごすわけがありません。
パーティーの前にひと仕事
あ、雨やみました。
一年の半分以上この日を楽しみにしてきた割にはお金がありません。借りてるのでむしろマイナスです。2015年2月にパンガン島でフルムーンパーティーに参加しましたが、その時は20日間のタイ滞在で最高売上を記録したのがここパンガン島のフルムーンパーティー会場でした。美容師としてまだまだ若輩者、この10ヶ月で向上したステータスは多々あります。パンガン島に上陸した時点から最高売上は更新する気満々でしたし、だからこそ平気で人にお金借りていたわけでもあります!(ドヤ顏)
稼ぎながら旅をしている時点で常に意識はお金です。じゃないと死にますので///
なので10ヶ月の成果はお金で出ます。
というか忙しすぎて写真一枚もないので(写真は2月の)結果でいうと3時間で17人くらい切って10ヶ月前の2倍の売上でした。要因はバリカン買ってスピードアップしたことですw
余裕で借りてたお金も返せたし!
常に学ぼうとしているから今年も圧倒的成長!!!セブ島で買ったバリカン最高!!!
New Year Paty幕開け
会場のハードリンビーチには最大3万人もの人が集まるので、仲間とはぐれることは絶対です。探しても見つからないし探してないと見つかったりするのではぐれたら探さないようにしています。このビーチではぐれたくなかったら鎖で繋いどくか手錠かけとくくらいしか方法は思いつきません。
そして18時。開幕の合図となる1発目の花火が上がります。我々Team Japan(オジイクメンバー)は18時にビーチ中央のセブンイレブンに集合予定でした。
しかし目がお金の旅人美容師、最高売上更新中によりとどまることを知らず。40分遅れで集合場所に向かうとそこには誰の姿もありませんでした。
集合する前にはぐれるというミラクルを起こしたのです。ちなみに「30分経ってこなかったらあとはノリで」って全体に連絡したのは僕です。
女子大生と過ごす至福の時
せっかくはぐれたので意気揚々と鳴り響く爆音に体を揺らしながら放浪。
路肩に地元の女友達とその友達を発見しました。女子大生5人組。おじさんたちと年越しは早々に放棄して一生ここに埋もれたいと思えるユートピアです。人のことおじさんおじさん言っといてぼくも中身はおじさんです。
しかし人生は残酷なことにもぼくをおじさんたちの元へと導くのでありました。
とりあえず変身
地元の男友達にたまたま会って、バケツ酒を買うとボディペイント塗り放題の屋台を発見してとりあえず変身します。個人的にハードリンビーチのパーティーはスッピン厳禁だと思っているのです。「真顔でやってられっか!」って感じです。

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全SNSのプロフィール画像に使っているこの青い画像もここパンガン島での1枚。日本から持参したLEDグラスと、手の甲には大きなリップを蛍光ピンクで描いています。
ボディペイントの出店でやってもらうとめちゃくちゃ高くつくし、人によってはすごく下手なので今回は自分で。とりあえず友達に白塗りにしてもらって、なんとなく気の向くままに落書きしてたら案外派手なことになりました。
というか3万人の中で一番派手な顔してました。2016年のプロフィール写真にしたいところだけど今になって小恥ずかしくてなかなか更新できずにいます。なにを今更って話ですけどスイッチ入らないと人見知りだし恥ずかしがり屋です。夜道は全裸でも歩けるけど。
オジイク本線開幕
日本人がDJしているところがあると聞き、行ってみるとそこにはおじさんたちも。知らない人もいるけど目があった瞬間から大親友、それがハードリンビーチ。
そこから年越しまでは一緒に行動する気は全くなく、各自自由行動でした。というかもともと移動以外すべて自由行動です。
おじさんたちは女子大生組と途中合流があったようで、団体行動の大切さを身を持って体感しました・・・
プロの酔っ払いクリオカケイゴは財布と携帯を関西女子のリサさんに預けたままはぐれたそうで、無一文になりながら酔いのプロフェッショナルっぷりを発揮。年越し前にリバースしてはたして年越しの記憶はあっただろうか。そういえば年越しの瞬間はどこにいたのだろうか・・・
カウントダウン
カウントダウンの瞬間、ひとりぼっちだったら2016年は大病を患うでしょう。3万人の中でひとりぼっちだけは回避しなければなりません。
東南アジア各国なんだかんだいつも友達と一緒にいるぼくですが、なんだかんだ友達と一緒でした。
30分前に保護した迷子のDJお姉さん。保護ですよ、保護。ナンパって言うな!New Year Partyでは『踊る迷子センター(男はアッチイケ)』として活躍しているのです。それに加えて夕方にかなり強烈に営業して半ば無理やりカットさせてもらった日本人男性2名。計4人グループでのカウントダウンでした。
これ以降の記憶が曖昧です
覚えているような覚えていないような・・・
とりあえず朝まで踊っていたことは確かなのですが、気づいたら財布が無かったのも確かです。まあ、たいしたものは入っていません。お金ないから島から出れないくらい。
宿を取っている隣島のサムイ島に帰ることも許されず、体力の限界に挑戦した後で体は限界。
お決まりの「いけるんじゃね?」って感じで混雑するフェリー乗り場をふらふら〜って幽霊みたいに歩いてたら通過出来ちゃいました。
フェリーで死体組の仲間入り
テレビのマグロ漁師の特集か何かでこんな光景をみたことがあります。
目を閉じて次に目を開いたらそこはサムイ島。体感時間1秒のスーパースピードボートでした。起こしてくれた死体仲間コップンカー。
港から宿までは100バーツなので、適当に近くの人に「ちょーだい」って言ったらすんなりくれました。特に理由も言わず「Please give me 100B」って。もしかしたらこれで生活できるのではないでしょうか!
ということで割と最速で宿に帰って来れました。一緒に泊まっていたみんなはすぐバンコクに移動なのでぼくが戻るとすぐお別れ。ほとんど覚えてないけど…
一瞬で寝て次に起きた時、ぼくは現実に晒されるのでした。
オジイク〜おじさんたちと旅行に行く〜
パンガン島ではみんなバラバラな時間が多すぎて全体の詳しいレポートは不可能な状態になりました(笑)
それぞれ全力で年越しできたから良いのではないでしょうか!みんなは翌日には帰国に向けて出発。「起きたら誰もいない」という状況に陥るのですが、お財布をなくしたぼくの行方はいかに…!?