8月11日にクラウドファンディングでお馴染み、CAMPFIREからリリースされたファンディングアプリ『polca』。
『CAMPFIRE』を始め、『Makuake』や『Readyfor』のような今までのクラウドファンディングとは違い、フレンドファンディングという全く新しい形のファンディング(資金集め)ツールです。
時代の最先端のコトや、未経験なコトというものは理解が難しいもの。例えるならば、携帯電話を最新機種に機種変更した時の操作の難しさや、新しく越してきた街の土地勘の難しさ。
あとから思えば簡単なのに、未経験なうちって無駄に難しく考えてけん制してしまいます。
polcaもまた、時代の最先端であり人々の未経験。
変に難しく考えず、杏仁豆腐くらい頭を柔らかくして読んでみてくださいね。
配信から半月で5つのプロジェクトを立ち上げ、10以上のプロジェクトを支援したヘビーユーザーのぼくがpolcaを解説します。
polcaとは
不特定多数から目標に対して資金を募るクラウドファンディングとは違い、身近な範囲内(友達やフォロワー)で資金を募るのがフレンドファンディングです。
※語意
- クラウド=群衆
- フレンド=友達
- ファンディング=資金調達
名前の由来
polcaとは一体どういう意味なのでしょう?実際にpolcaのiOS版アプリを開発したエンジニアの倉持さんに直接聞いてみたところ、polcaとはチェコの民族舞曲『polka』が名前の由来になっており、運営会社でありクラウドファンディングサービスの名称でもあるCAMPFIRE(キャンプファイアー)を囲んで踊っている様子から、polcaという名前にしたそうです。
お洒落すぎ…
登録方法
polcaはスマートフォンアプリなのでパソコンからは利用できません。Google playやApp storeがらスマートフォンアプリをダウンロード後、電話番号でSMS認証。ハンドルネームを入力したらもう登録完了。
海外電話番号は使えないので、海外にいる方は日本にいる家族の電話番号を借りるといいでしょう。
海外からの反社会的な活動を阻止するために、海外の電話番号は使えないそうです。
使用例
polcaはフレンドから資金調達することで、いろいろなことに使えます。「なんの為に使っていいかよくわからない」 という人向けにいくつか例をあげてみましょう。
- ホームパーティーやるよー
- 留学する友達に送別プレゼントを送りたい
- かき氷食べに行こう!
- みんなで浴衣で屋形船乗りたい
日常のちょっとしたことにpolcaを使うととても便利です。上記の例は実際にpolcaアプリ内で参考例として表示されるものです。
お祝いのシーンでは特に使いやすく、「お世話になった先生に花を贈りたい!」の場合、卒業式に担任の先生への花束代を集める為、クラスメートのメッセージグループにpolcaのプロジェクトURLをシェアすると、あっというまに集金完了するかもしれません。
また、還暦や古希のお祝いでも、「おじいちゃんおばあちゃんにプレゼントを贈りたい!」とプロジェクトを立て、親族のメッセージグループにpolcaのプロジェクトURLをシェアすると、一時的に立て替える必要もなくスムーズに割り勘ができますね!
プロジェクト作成方法
polcaのUI(デザイン)はいたってシンプル。アプリを起動させると画面下部に3つのアイコンが表示されます。プロジェクトを作成する上でまずは中央の『はじめる』をタップ。
前項に記述したようなプロジェクトの参考例がスライドして流れてきます。
参考例は「こんな感じなんだな」程度に見て、黄色いボックスボタン「はじめる」をタップ。
内容
内容の作成に進みますが、ここで画面上部に記載されているのが
「企画の内容が具体的に伝わるような、わかりやすいタイトルにしましょう。」
これは本当にその通りで、タイトルだからと言って簡潔にタイトル付けをしても、その後に概要の記入欄はありません。
タイトルといえど400文字まで記入できるので、伝わりやすいように工夫してみましょう。
画像
文字キーの上の写真アイコンをタップするとプロジェクトのメイン画像を設定できるので、伝わりやすさの補助に使ってもいいですね!
画像はご自信で撮影したものでもいいですが、著作権フリーの写真サイトのものを使うと、より見栄えがいいので、ぼくは写真ACから持ってくることが多いです。
SNSアカウントを使って数秒で会員登録できます。
目標金額
内容と画像の設定(しなくてもOK)が終わったら右上の「次へ」をタップ。
詳細の設定へと進みます。
まずは目標金額。「目標金額はあくまでも目安であり、目標金額に届かなかった場合でも支援金を受け取ることができます。」と記載があります。
¥300~¥100,000の範囲で目標によって様々な設定が可能。目標金額¥300に対して¥100,000くらい集まっちゃう人もいるくらいなので自由度は高いです。
お返し
お返しの項目には一人あたりの支援金額を入力します。『一口いくら』というもので、こちらは¥300~¥30,000で設定可能です。
そしてリターンとも呼ばれる『お返し』については、食事やイベントへの招待や、お礼の手紙やオリジナルグッズでもOK。
しかし、著作権物、換金性の高いもの、銃器・凶器類、火薬・花火、たばこ、衣料品、動物、昆虫、その他運営側が不適切と判断したものについては禁止とされています。
お礼のメッセージ
出金
プロジェクトを終了して支援金を受け取る場合は、振込申請をしましょう。
polcaの画面右下プロフィールアイコンをタップすると『プロフィールを編集』の右下に黄色くハイライトされている『振込申請』がありますのでそちらをタップすると申請手続きに進むことができます。
出金に伴い、振込先の口座情報の登録が必要です。¥300から出金可能で、通常5営業日以内に入金されます。(2017/8/29現在の手数料は無料)
税金区分は所得税ともしかしたら贈与税が発生すると思うのですが、ぼく自身にたいした税金知識は無いので詳しいことは分かり次第また記事にします。
プロジェクト支援方法
支援する場合はVisaかMasterのカードを登録しましょう。
JCBやAmericanExpressはカード会社側がファンディングサービスでの利用が全面的にNGなので、対応していないという背景があります。
支援したいプロジェクトのURLを取得して、polcaアプリからプロジェクトを表示します。
お返しの下、黄色くハイライトされた『支援する』をタップすると、
カード情報の入力へ、入力できたら『支援』をタップして支援完了です。
ちなみに、何回でも支援できますよ〜
このプロジェクトでは¥300を2発投じました。
まとめ
少額投資の新サービスpolca。
ただ便利で淡白な集金ツールではなく、『優しい世界』の創造をモットーとしています。家入一真さんの発想がめちゃくちゃ大好きです。
身近な友人や会社の同僚、サークルの仲間、地域のつながりなど、緩やかに閉じられたコミュニティ、個人と個人が繋がり合う小さな経済圏の中で、気軽にお金を集めたり誰かを支援したりする仕組みは出来ないか?というアイデアから、ポルカは生まれました。
— 家入 一真 @polca出来たよー! (@hbkr) 2017年8月10日